ミリオンダラーベイビー ~モ・クシュラの意味が・・・~
2005年 06月 14日
アカデミー賞4部門受賞と前評判の高い映画です。
私は予告編も見ていて、女ボクサーのロッキーのような
サクセスストーリーかなって思っていました。
が、しかしただのサクセスストーリーではありませんでした・・・(涙涙)
あらすじ
ボクシングジムを経営する老齢のフランキー(クリント・イーストウッド)の元に31歳の女性ボクサー志望のマギー(ヒラリー・スワンク)が入門に訪れるが、フランキーは女性ボクサーは入門させない主義だった。
フランキーには目をかけているボクサーがいたが、世界戦を目の前にフランキーを裏切り他のマネージャーの元に走り世界チャンピオンになってしまう。
マギーは、ジムの隅でサンドバッグをたたいていた。
途方にくれたフランキーは、貧しくハングリー精神旺盛なマギーに徐々にボクシングのいろはを指導していく。
めきめき頭角を現しはじめたマギーはヨーロッパ遠征に出かけ、その時フランキーから「モ・クシュラ」と刺繍の入ったガウンを送られる。
そして、帰国後ついに100万ドルをかけた世界戦への挑戦が決定する。
フランキーの指導のもと、どんどん強くなっていくマギー。
相手をどんどんノックアウトしてく様はかっこよく、観客もみな
マギーを応援していたと思う。
家庭にも恵まれず、孤独なマギーにはボクシングしかなかったから。
マギーの母なんて、最低な人間やしね。
それでも、ファイトマネーで家をプレゼントするマギー。なのに母が言った一言
「こんな家があったら生活保護受けれないじゃないの。余計な
ことして」
おいおい・・・頭おかしんじゃね!?人間じゃね~~!!
そして、ヨーロッパ遠征での相手、イギリスの「青い熊ビリー」(こいつが怖いねん~もう熊どころじゃない!)
との闘いは一筋縄ではいかないと、マギーもフランキーも感じてた。
でも、マギーはあきらめず、ビリーに挑む。そして、ビリーが倒れ、ホッとした瞬間に・・・
マギーは地獄へ突き落とされます。ここからは痛すぎてかけませんが。
最後のフランキーとマギーの選択、そうするしかなかったんだろうか。
私はそう思って仕方がなかった
あんまり書くとこれから見る人に悪いのでここらでやめときます。
クリントイーストウッドはこれは父と娘のラブストーリーだと言っているそうです。
だけど、父と娘の物語というよりは、私からみたら、孤独な男と女がボクシングを
通じて心の底から信頼し、愛し合うラブストーリーっていう感じがしました。
一見の価値ある映画です。でも何かが心にグサグサ突き刺さって(それがなんなのか、
今もわからないけれど)痛い映画でもあります。
いまだ、余韻からぬけきれません。
モ・クシュラ。この意味を思い出すと、まだ涙が出そうになります。